インターネット上のイラストや写真の使用について、下記のようなご相談をいただくことがあります。



「製品の広告にネットで見つけたイラストを使いたいが問題はないか？」
「サービスのPRサイトに画像サイトの写真を使いたいが、規約に違反していないか確認してほしい」



今月、佐賀県の小学校で、学校だよりにインターネット上で検索したイラストを使用したところ、著作権者から賠償を求められ、賠償金として11万円を支払うことで合意したというニュースがありました。



校長が7月の学校だよりを作成する際に、インターネットで見つけた風鈴のイラストを使用したところ、昨年12月に、著作権者から弁護士を通じて賠償を求められたということです。

校長は、「インターネットで、『フリー　無料　風鈴』と検索して出てきた画像だったので、無料だと思い込んで使用してしまった」とのことですが、検索サイトでは、画像を取り扱っているサイト内に『無料』という言葉が使用されていれば、有料の画像も検索結果に表示されます。 『無料』と検索して出てくる画像全てが無料というわけではないので、注意が必要です。



また、無料の画像でも利用規約などで使用にあたり下記のようなルールを定めていることもあります。


・私的利用の場合のみ無料
・トリミングなどの改変の禁止
・無料で使用するには著作権者の表記が必要



利用規約を確認せずにインターネット上の画像を使用すると、知らないうちに著作権を侵害してしまい、賠償金を支払うことになったり、訴訟を起こされる可能性もあります。 インターネット上の画像を使用する際は、必ず掲載元のサイトを訪問して利用規約を確認するようにしましょう。



著作権関連でお悩みの際は、当事務所までお気軽にお問い合わせください。